よく晴れた水曜日、どうしてもベッドから起き上がれなくて、初めて仕事をずる休みした。今までほとんど仕事を休んだことがない僕は、欠勤の電話をするのでさえ声が震えた。それがかえってよかったのか、電話を受けた上司が大げさなくらい心配してくれた。ちょっと胸が痛むが、突然の休日に心が躍ったのも本心。
いつもは途中までしか観られない朝の情報番組を最後まで観る。久しぶりに朝ごはんを食べる。パジャマのままベッドの上でタバコを吸う。僕は子供みたいにはしゃいだ。自分だけのために使える時間がこんなにもあるなんて。ベッドに寝転び、読みかけの本を読む。古本屋でだいぶ前に買った小説。いつの間にか僕は浅い眠りに落ちる。
夢の中で僕は高校生になっていた。好きなのに、目をあわすことさえできなかった女の子を、また遠くから見つめるだけの夢だった。夢の中でも意気地なしなんだなぁ、と我ながらおかしかった。
そんなこんなで、人生初のずる休みはあっという間に過ぎていった。申し訳ない気持ちと、楽しかった気持ちが入り混じった不思議な気分。でも、たまにならいいよね。と僕はパジャマのまま夕焼けを見ていた。